【231】新規事業は、既存事業が順調なうちに着手する

新規事業の戦略・実行支援の

コンサルティングを行う時に

注意しているのが、本業の状況です。

 

それは、新規事業を行う背景が

重要だからと考えているからです。

 

本業が順調なうちに、次の一手を

打ちたいと考える経営者もいれば、

本業が厳しくなったから、新規事業を

立ち上げ新たな収益の柱にしたい

と考える経営者もいます。

 

 

 

本業が厳しくなったから、新規事業を

立ち上げたとしても、新規事業への

投資が十分でなければ、

立ち上がりがスムーズに行かない

ケースに直面する可能性が高いです。

 

 

特に既存事業の顧客と関連が薄い

業種に展開するのであれば、

なおさらで、ある程度の販売投資

が必要になります。

 

 

最近、ブラザー工業の多角化の

Webニュースを見ることがありました。

 

 

かつては「ミシンのブラザー」と

呼ばれていたブラザー工業ですが、

国内のミシンの市場が縮小する中、

先駆けて新規事業をおこない、

主力事業をプリンターに転換

しているようです。

 

 

かつてブラザー工業は

ミシン専業だったのが、

編み機やタイプライター事業へ進出し、

その後、ファックス・プリンター事業

そして、デジタル複合機など情報ネットワーク

など4度の変身を遂げています。

 

 

時代の環境変化に合わせて、

事業を変化させていく姿勢は、

大企業であろうと中小企業であろうと

変わらず、常に環境は変化するということを

経営者・社長そして経営幹部は改めて

認識すべきと痛感した次第です。

 

 

だからこそ、本業が順調なうちに

次の手を打つという危機意識を

経営者・社長が持つことが望ましい

と思います。