【308】事業承継コンサルティングで感じたこと(8)~渡す人と受ける人との人間関係 ~

 

事業承継コンサルティング

における視点

 

1 攻め

2 守り

3 財務

4 後継者の得意・不得意・やる気

5 渡す人と受ける人との人間関係

 

 

最後は

 

渡す人と受ける人との人間関係

 

です。

 

以前は、

 渡す人は父

 受ける人は息子

というのが一般的でしたが、

 

最近は、娘、妻、社員、

もしくは別の会社の社長

など事業承継での渡す人は

以前に比べてずいぶんと

変わっています。

 

 

誰に渡すか

どうやって渡すか

という点で

事業承継で難しい課題

の1つです。

 

そして、

渡す人、受ける人の

人間関係次第で、

事業承継のスケジュールは

ずいぶんと変わってきます。

 

 

渡す人が、

「自分が〇〇歳になったら渡す」

と宣言して、

受ける人の意欲と能力が備わっており、

渡す人と受ける人の関係に問題なければ、

スムーズに事業承継ができます。

 

 

実際、そういうケースも見て参りました。

 

 

一方で、それができない場合も

当然、あります。

 

血縁関係であるが故、

社長と社員という関係が故、

さまざまな背景があります。

 

 

この場合、

コンサルタントとしては

ノウハウを提供するよりも

双方の意見を聞くことが

最も重要だと思っております。

 

 

それを第三者的な立場と

これまでの経験から、

翻訳して渡す人・受ける人に

伝えていく。

 

 

伝書鳩のような役目かも知れません。

 

 

しかし、

渡す人受ける人にとっては

その伝書鳩が必要な段階だ

と思っています。

 

 

そこで改善の糸口が見えてきたら、

 1 攻め

 2 守り

 3 財務

 4 後継者の得意・不得意・やる気

に取り組んでいく。

 

 

事業承継の地ならし的な

取り組みなのです。

 

それが短期で終わることもあれば、

やり続けながら、

 1 攻め

 2 守り

 3 財務

 4 後継者の得意・不得意・やる気

を並行して取り組んでいく

こともあります。

 

 

渡す人・受ける人の思いを

つなげる重要な役目を

時には外部の人が担うことが

円滑な事業承継になることもあります。