【712】「問いかける」ことで、部下が育つ~中小企業の人材育成術~(2)

 

当社では

・質問

・問いかける

ということの違いを

当社なりに整理しています。

 

 

質問は、質問する人が、質問した人が

知りたいからおこなうもの。

 

問いかけは、問いかける人が、問いかけられた人に

考えてもらいたいからおこなうもの。

 

つまり、

 

質問は、自分中心。

 

問いかけは、相手中心。

 

という意味合いで使っています。

 

この使い方が正しいかどうかは分かりませんが、

「質問を使って育成する」と伝えると、

どうしても自分、上司中心の質問に

なりがちになります。

 

 

それは、事実のほか、

部下の意見・理解度・納得度など

・知りたい

・確認したい

という上司の願望によるものです。

 

 

「質問する」「問いかける」そして

更には、「気にかける」という言葉もあります。

 

それは、上司から部下に対して

・心配している

・気遣っている

というところから、「大丈夫?」「大変?」

といった問いが生まれます。

 

 

問いかけは、上司から部下に

考えさせる、気づかせることに

重きを置いています。

 

例えば、

「今の現状をどう思う」

「今後の目標はどこまで設定した方がよい?」

「その目標を達成するにはどうした方がよい?」

といった問いかけを投げかけることで、

・部下に考えてもらう

・部下に気づいてもらう

ということを念頭に置いています。

 

 

これらは一般にすべて質問と呼ばれています。

しかし、

・質問

・気にかける

・問いかける

と分けてみれば、自分がどういうことを

尋ねているのかが見えてきます。