【718】社員の方の「権利」と「義務」とは別の視点で考えるべき事

 

いろいろな経営者の方とお話しをしていると、

 

「最近の社員は、権利を主張して、

義務を果たさないことがある」

 

といった内容のお話しを伺うことがあります。

 

 

 

残業や有給休暇などの制度が改められ、

働く方にとってより働きやすい環境が整いつつあります。

 

 一方で、その権利ばかりを行使する方も

いらっしゃる事実も存在します。

 

 

「折角の有給休暇だから、すべて使わないともったいない」

という考え方です。

 

 

当然、働く方の権利ですので、それ自体は否定できません。

 

 

しかし、義務を果たしての権利という冒頭の経営者の

考え方も理解できます。

 

 

ここで権利と義務のせめぎ合いが起こります。

 

ただし、このせめぎ合いだけで解決しないことがあります。

むしろ、お互いにわかり合えない状況が続くことすらあります。 

 

 

そこで考えるべき視点は、働く方の「働き甲斐」「やりがい」です。

 

 

権利と義務だけで考えると、働く方の「働き甲斐」「やりがい」と

という視点が抜けています。

 

 

働く方にとって「働きやすさ」と「働き甲斐」のバランスも

重要です。権利というのは「働きやすさ」。

 

一方で、義務を義務のままで捉えていると、先程の権利の

行使をしてしまいます。

 

例えば、子供が勉強やスポーツするときに

・義務でやっているのか?

・やりがいをもってやっているのか?

によってもずいぶんと違ってくると思います。

 

 

そこで働く方にとっても義務が「働き甲斐」「やりがい」

に代わっていくと、権利を行使しても、働いている間は

しっかりと働いてもらうことも可能になります。

 

 

義務と権利の関係だけで考えずに、働く方の

「働き甲斐」「やりがい」で考えていくことで

何か取り組めることはないでしょうか?